世界最大の食品会社ネスレは、南仏のソフィア・アンティポリスにある子会社、皮膚専門医薬品ガルデルマの研究開発センターの人員を550人から150人に削減する旨発表した。イタリアおよびスイスの子会社でも同様のリストラ策が発表されており、アメリカ人アクティビストDaniel Loeb氏からの株価向上を狙った圧力が背景とみられる。
ガルデルマはネスレスキンヘルスの子会社であり、2014年にロレアルからジョイントベンチャーによって買収していた。8月末には生産コストの圧迫により、ガルデルマのスイス・エガーキンゲンの生産研究施設の閉鎖を発表していたところである。ソフィア・アンティポリスは外用医薬品を専門としていたが、ネスレスキンはバイオテクノロジーに注力する方針だ。
一方、ネスレはイタリアのチョコレート生産に目を向けており、昨年かの有名なBaciを生産するペルジーナのサンシスト工場に6000万ユーロの投資をした。
火曜日にはネスレの新社長Mark Schneider氏が株主総会にて新戦略を発表することが予想されている。クラフト・ハインツが食料部門への進出を言及する中、ネスレの目標は注意深く見守られる。
[Les Echos 2017/09/21 - p.1, p.13]
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