社会保障の赤字、会計検査院が報告

 会計検査院は水曜日、2020年には社会保障が釣り合うという内容の社会保障の財務報告書を発表した。この実現のためには、40億ユーロの節約及び健康保険料の増加等の努力がなされる必要がある。

同報告書によると、健康保険の収支の均衡は四半世紀にわたり最重要課題とされてきている。また、社会保障の赤字は支出の増加により2002年から続いており、その歳出は2015年からは国内総生産よりも多額だ。そして、この不健全な財政は、老齢連帯基金から製薬など医療予算を出すという事態まで招いている。

 さらに、検査院は2018年より年金の増加は加速する(+2.1%、2017年は+1.7%)、と強調している。そして、たとえ社会保障が釣り合ったとしても、清算されなければならない公的債務残高は依然としてある。確かに減少し始めてはいるものの、2016年には約1兆5110万ユーロにものぼった。この状況の中で、検査院は「構造的アプローチ」を推奨する。

[Les Echos 2017/09/21 - p.1, p.4]

0コメント

  • 1000 / 1000